患者に寄り添いケアする看護師

患者に寄り添いケアする看護師いわゆる「白衣の天使」としてその制服姿が人気の看護師ですが、患者の命を守る重要な役割を持ち、専門的な知識が必要となる責任の重い仕事です。看護師の仕事は多岐に渡りますが、主にどのような業務を行っているのかを紹介します。

患者の状態に合わせて動く

まず、受け持つ患者の数は看護師1人あたり5~8人程です。それぞれの患者の症状は異なるので、患者ごとに適切な看護を見極めて行動していかなければなりません。まず朝はカンファレンスと呼ばれる、患者の状態の周知・引継ぎ作業を行います。その後は各患者のバイタルサインのチェックを行います。バイタルサインとは、患者の体温・血圧・脈拍・呼吸の4つに、意識レベルを加えた数値の事で、その時の患者の状態を表す数値になります。そして患者の状態に合わせて入浴介助や食事・排泄の介助を行います。患者の状態は記録に残すだけではなく、医師へ報告したり、場合によっては患者のご家族への報告・対応が必要になります。
患者ごとに手術・検査・リハビリとその日に行わなければならない事はさまざまで、各患者ごとに対応し、さらにはナースコールの対応や点滴交換等、随時対応しなければならない業務も多いので常に忙しく動いている状態です。イレギュラーな対応も多く発生しますが、あらかじめある程度の行動計画を準備しておかないとやるべき業務の整理がつかずに非効率的な動きをしてしまう可能性があるので注意する必要があります。
入院している患者にとって最も接する時間が長い存在は看護師です。異常に一番早く気付けるのも看護師なので、状態が急変すれば素早い判断と適切な処置が求められます。また、長く患者と接する事から患者のメンタルケアも重要な仕事です。患者だけではなくそのご家族への対応も求められますので、責任の重い仕事と言えるでしょう。

2種類の勤務体制

病棟に勤務する場合、24時間で稼働しているため夜勤が発生します。勤務体制には2種類あり、日勤・夜勤の「2交替制」と日勤・準夜勤・深夜勤の「3交替制」です。
2交替制の場合は、日勤にあたる看護師は朝から夕方まで業務を行い、その後夜勤担当に引継ぎを行います。夜勤担当の看護師は翌朝の10時ごろまで業務を行います。業務の合間に2~3時間の仮眠時間が設けられますが、ナースコール等があった際は対応が必要になります。3交替制は、24時間のうち8時間区切りで勤務します。
どちらのほうが良いかは人によって異なります。拘束時間は長いが休みも多い2交替制が良いのか、1回の勤務は短いものの出勤回数が多い3交替制が良いのか、看護師を目指す人は自分にはどちらが合うのかをイメージしておくと良いかもしれません。

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